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神輿担ぎの粋な装い

最終更新日時 2010/07/14 00:22

 神輿担ぎのスタイルに憧れて神輿を担ぎたいと思う人も多いようです。そのスタイルのルーツは江戸時代の鳶職(とびしょく)の人たちの仕事着。袢天、腹掛け、股引きなどをまとった威勢のいいスタイルは、町火消しの集団でもあった鳶の人々の中で洗練され、祭りを仕切る役割をも担ってきた彼らから、町の人々へと伝わり、祭り衣装として定着したようです。そのスタイルは伝統的様式美の世界。長老、先輩から教わってきた粋でいなせな着こなしを、きちんと踏襲し今に伝えています。

 正装

袢天

神社、町会、神輿会など、それぞれ所属するところによって独自の色や柄や文字の形を染め抜き、袢天をあつらえます。この袢天が担ぎ手にとっては、神輿に関わることを許された証であり、自らが所属する団体の誇りです。言い換えれば、袢天を大切にする心が担ぎ手の基本なのです。

正装の場合、袢天の丈は長く膝上くらいが粋といわれています。合わせは着物のように深く合わせず、前で手のひら一枚分くらい重ねるのが格好良くきまります。

腹掛け

職人が仕事をするときに便利なようにできているいわばベストのようなもの。お腹には「どんぶり」と呼ばれる大きなポケットがあります。腹掛けをきちんと着こなすと袢天の衿もとが引き締まります。だぶついていると中に着ている鯉口シャツが見えて格好悪いので、肩ひもを調節して首の付け根まできゅっと引き上げます。

股引き
職人が仕事をするために動き安さを追求しながらも、きれいなラインにもこだわっているのが股引き。脚とお尻にフィットさせて着るのがいなせです。


元来は着物・ゆかた用の角帯を袢天用にあつらえたもの。袢天も和服ですから帯にはこだわります。色・柄・素材・太さが多彩にあるので、袢天と自分のセンスでお気に入りを締めています。

足袋

用途や股引きの色に合わせて選びます。この場合はわらじを履くための「わらじ掛け」。わらじを履かない場合は裏がゴムになっている足袋もあります。

わらじ

履き方、結び方がいろいろありますが、この場合は「早掛け」という着脱が簡単な履き方。昨今はわらじをつくる職人さんが老齢化して生産量が減っているそうです。消耗品ゆえに深刻な問題です。

 手拭い
帯とともに個性を主張するお洒落を楽しめるのが手拭い。色・柄・紋が多彩なので、担ぎ手は何本も揃えています。一般に知られているねじりはちまき以外にも結び方が幾つもあります。この女性は「くわがた」という結び方。長い髪を後ろでおだんごにまとめ、ちょこんとのせた姿が粋で、きりりと引き締まった美しさを醸し出します。


この女の子がしている手拭いの結び方は「けんかかぶり」。活発な印象に見え、手拭いの柄で遊びとお洒落を楽しめます。男性はもちろんショートヘアの女性にも向いている結び方です。
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