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祭りって? 神輿って?

最終更新日時 2010/07/14 00:21
 「祭り」ってなんでしょう?
 人がいて、人々が集まって、町ができる。そこにはみんなの「願い」や「祈り」が生まれます。豊作、大漁、無病息災、商売繁盛、学業成就、恋愛、安産……。そしてそれらの対象に日本人は「神様」を祀ってきました。日本には様々なところに神様がいます。私たちはその時々の願いによって、拝み、奉ってきました。神様のいる代表的な場所が神社です。誰でも神社へ初詣に行ったことがおありでしょう。その神様に感謝して、さらなる御利益をいただけるようにと、日本人は「祭り」を催してきました。

 時代は変わり、今では様々なものに「祭り」という言葉が使われるようになりました。形はどうあれども、そこに人々の願いや祈る「心」があること。それを祭りと呼びたい。そして神輿(みこし)は、祭りとともにあり、現代へと伝えられているものなのです。

 「神輿」ってなんでしょう?
 古くは奈良時代、中国の風俗文化の移入により伝わった天子や高僧などの乗り物として使われた中国の輿(こし)を起源とするといわれる神輿。日本では神幸祭の時に神霊が乗る輿という意味から「神輿」と書き表され「みこし」と呼ぶようになりました。わかりやすくいえば神輿は神様の乗り物。普段は神社にいらっしゃる神様が、祭りのときだけ神社から出て、神輿に乗って人々のもとへやって来てくれる。家々の人はそれに感謝して神輿を拝みます。そして町を巡り繁栄を眺めた神様は、また神社へと戻っていく。この巡行を神輿渡御(みこしとぎょ)といいます。渡御は神輿の担ぎ手により、おごそかに静かに町を歩く形や、神輿振りと呼ばれる揺らして練り歩く形など、地方や祭りによって異なります。

 時の流れとともに祭りはより豪勢になり庶民の楽しみとなり、そんな中、華やかな神輿は「祭りの華」とも呼ばれ、お祝いムードの高まりとともに神社に属さない町神輿などもできてきます。現代では多様化する祭りの中で、神輿だけが独立して祭りの象徴として扱われているケースも多く見られます。しかしどんな神輿にも日本の伝統文化と様式美、礼節や作法が息づいており、私たちは神輿を通して日本人の魂を学び、伝えていきたいと願っています。


 神輿はこんな風にできている。
 神輿は、いわば「小さな神社」。厳粛でありながら絢爛なその姿は、見ているだけで引き込まれるような美しさがあります。その繊細で複雑なつくりは神輿職人の手による高度な技術の集積です。神輿一基を完成させるのにいかに多くの人手がかかっているかを称して「十職百人」というそうです。白木を組んで原型をつくる木地師、漆を塗る塗師、木を彫って彫刻を施す彫師、金箔を施す箔師、金具を細工し飾りををつける錺師、または色をつける彩色師など、全工程合わせると十職の職人が関わり、百人ほどの手が入ることになるのだといいます。

 また、神輿文化が各地に広がったことにより、独特の神輿も登場しており、行灯にねぶたのような彩色美しい絵を描いた神輿などもあります。
 神輿を飾ってある場所や、渡御の合間で休憩しているときに出くわしたら、神輿に近づいて見てください。きっとうっとり見とれてしまうでしょう。

→ 神輿の図解(大判)はこちら



※写真と参考資料:
宮本卯之助商店
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